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SKET DANCEの登場人物 : ウィキペディア日本語版
SKET DANCEの登場人物[すけっと だんすのとうじょうじんぶつ]

SKET DANCEの登場人物(スケット・ダンスのとうじょうじんぶつ)では、篠原健太の漫画作品『SKET DANCE』の登場人物について記述する。
担当声優はドラマCD版 / テレビアニメ版の順。1人しか記載されていない場合はテレビアニメ版のキャストである。なお、登場人物の生年について、テレビアニメ版では2年遅れている。
== スケット団 ==
生徒が抱える学園生活上の悩みやトラブルを解決し、円滑な学園生活が送れるよう手助けすることを目的として結成された部活動であり、部長のボッスン、副部長のヒメコ、書記のスイッチの3人から成る。正式名称は「学園生活支援部」で、愛称の"SKET"は、"Support(支援)" "Kindness(親切)" "Encouragement(激励)" "Troubleshoot(問題解決)"の頭文字から来ている。
持ち込まれる依頼は、落とし物捜索や部活の助っ人、裏庭の清掃といった些細な物から恋愛相談、事件の捜査まで多岐に渡っており、推理力に長けたリーダーのボッスン、武闘派のヒメコ、情報通のスイッチのそれぞれが己の特技を活かして解決にあたっている。一方で依頼がなく、メンバー一同で折り紙やくだらないゲームに興じる等、暇を持て余して無益な時間を過ごしていることも多い。
;; The Sketchbook(ザ・スケッチブック)
:: カイメイ・ロック・フェスティバルに出場するために結成したバンド。バンド名はボッスンが参加していた「SKETBOMBERS」、スイッチが参加していた「ch-ch」、ヒメコが参加していた「YABASAWABOOKS」から。ロックフェスではthe pillowsの「Fanny Bunny」を演奏し〔アニメでは道 (The Sketchbookの曲)も演奏した。〕、ベストソング賞を受賞した。
; ボッスン / 藤崎 佑助(ふじさき ゆうすけ)
: 声 - 吉野裕行 / 同左
: 本作の主人公。スケット団部長。1-B→2-C→3-C所属。1992年(アニメでは1994年)11月11日生まれ。身長171cm、体重57kg、AB型。好きなもの:唐揚げ、みかんゼリー、ハンバーグ、ロボット。嫌いなもの:ゴーストとファントム。
: 大きなつり目とクセ毛が特徴。トレードマークであるツノ付きの赤い帽子〔元々ヒメコが持っていたテレビ番組のヒーローのキャラクターグッズで、過去の一件で譲り受けた。〕の上からゴーグル〔スケット団結成前は自身が所有していキャラクターグッズのおもちゃのゴーグルを着けていたが、スイッチを引きこもりから脱却させる過程で割れてしまい、彼から新たに譲られた。〕を掛けており、これを装着することによって人並み外れた集中力を発揮する(「集中モード」と呼ばれる)。その集中力で驚異的な推理力を発揮したり、スリングショットで狙いを定めたところに強力な弾を打ち込んだりすることが可能で事件や依頼の解決に活躍している。しかしながら集中力を発揮すると息をするのも忘れてしまい、その反動で激しく咳き込んでしまうため身体への負担が大きい。渾名の由来は、部活発足前に三人であだ名を決め合った際に「ボスだからボッスン」とヒメコに命名されそのまま定着してしまったため。
: 学園での服装は袖を捲り上げたワイシャツ(そこから下に着ているシャツの袖を出すことが多い)に黒い半ズボンで、履き物はサンダルを着用している。ただし卒業式などの学校行事の際には普通の制服を着ている。私服はパーカーを着ることが多い。
: 基本的にはお調子者で不真面目な態度を取ることが多いが、その実は困っている人は放っておけず、仲間がバカにされることを決して許さない優しい性格。依頼人が前向きになれるようルールや価値観に囚われず全力を尽くすことから、彼をよく知る者からの信頼は大きい。一方で全くと言って良い程デリカシーが無く、度々ヒメコの感情を刺激しシメられている。また、肝が小さく極度のあがり症で緊張が極限に達した時には唇が突き出し目をパチクリさせる奇妙な表情になり、まともに言葉を発することができなくなってしまう。周囲に構ってもらえなくなり置いてけぼりを喰らうと途端に卑屈になり、落ち込んでふて腐れてしまう(「卑屈モード」と呼ばれる)。泣いたり、驚く時は鼻水を垂らしていることが多い。単行本の登場人物紹介では、必ずボッスンの絵だけ変顔(お面を被った顔やモノマネの時の顔)になっている。口喧嘩は然程強い方ではなく、ヒメコや椿と子供じみたからかいから罵り合いに発展した時も、ボキャブラリーが少ないせいで最後には「バーカバーカ」と貧相な悪口を泣きながら言うことしかできなくなる。
: 特技は上述のように集中力やパチンコ、そのほかに手先が器用で絵や折り紙が得意なこと、モノマネや形態模写が得意(例えドラえもん板東英二の顔でも輪郭まで似せている相手に酷似することが出来る)なことが挙げられる。後に折り紙やプラモデル、挙句の果てに美少女フィギュアの塗装・製作にも手を出しており、その器用さから短期間で熟練の域に達しマニア達を唸らせるほど。また、興味本位で手品を練習し賞賛された事からポケット団のシルクに師事し、彼女から「ミルク」の芸名を拝命している。そのためシルクの事を「師匠」と呼ぶようになった。いずれも少年漫画の主人公としては特徴に欠け、またヒメコやスイッチと比べてもキャラクターが薄いため、周囲から度々人気の無い「地味な主人公」扱いを受けており本人もそのことを気にしている〔しかしながら、本誌で行われたキャラクター人気投票では、全2回ともに1位を獲得している〕。同誌連載中漫画『銀魂』とのコラボでも地味なところを気にしているキャラクター設定をネタとし、『銀魂』側コラボ回では同作品主人公・坂田銀時と「派手なキャラクターになりたい」という願望を賭けて争いを繰り広げた。発想や趣味は子どもっぽいものが多く、話題を求められた際や卑屈になった際など事あるごとに「ウンコ」と口にしたり、ヒーロー番組に出てくる大型ロボットや変形物をこよなく愛していたりする。
: 学業面では、暗記が得意なため勉強自体は嫌いでも一夜漬けでそれなりの成績を収めてきたが、数学だけは苦手で毎回赤点を取っている。しかし2学期の期末試験ではスケット団3人の合同勉強会でヒメコ母の強烈な監視下に置かれた結果、ゴーグル未装着でもかつてない集中力を発揮して数学では満点を取得し、学年で総合1位となる好成績を収めた。
: 生徒会に対しては何かとライバル意識を燃やしているが、椿とは直情的で仲間思いな点など似ている点も多く、要所要所で全く同じ行動を取るなど意識下ではとても息が合っている。また、ガチンコ・ビバゲー・バトルのカード対決で安形に敗北して以降は彼への対抗心も少なからず芽生えたようであり、安形の生徒会引退を祝して仕掛けたクイズ対決では彼に一泡吹かせることに成功した。
: 実の両親である桐島亮輔と波瑠は彼が生まれた日に亡くなっており、両親の親友であった藤崎茜に引き取られ義妹の瑠海と共に現在まで3人家族に育つ〔真実を知るまでは茜から「父親はボッスンが生まれる前に別れた」と聞かされていた。〕。15歳の誕生日に自身の出生の秘密と「人を助けられる人間になれ」という亮輔の遺志を知り、スケット団の設立を決意する。17歳の誕生日に自分の元を訪れた椿医師の告白により、椿が双子の弟であることを知る。「佑助」という名前は、椿(「佐介」)と協力して「右」と「左」2人で人を助けられるような人間になってほしいという両親の願いからである(「佑」も助けるという意味の漢字である)。身内であることが発覚して以降は、以前のような椿との激しい対立関係はいくらか収まりつつある。椿を自分から自宅に食事に招いたり、素直に彼からの依頼に応じたりと徐々にではあるがその距離を縮めているようである。後に椿が浅雛の事で悩んで相談を持ちかけられた際にも相談に乗り、彼と同じ答えを出してその背中を後押しした。兄弟だと発覚した後でも今まで通り「椿」と呼んでいるが、一度だけ思わず「佐介」と呼んだことがある。また、「お兄ちゃんと呼んで」と言うほどに子供になった椿を非常に可愛がり、キリと張り合いになったこともある〔しかし椿が元に戻った直後に「お兄ちゃん」と呼ばれた際は流石に照れ臭くなった。〕。
: 恋愛には疎く、スイッチからは「大人な面を持っているが、幼い」と評されている通りヒメコやサーヤの微妙な好意にも関心が薄いようだが、ヒメコがキリと一緒にいるの見て嫉妬する一面がある。ヒメコの事は無意識ではあるが大切に思っており、彼女がピンチになった時は取り乱す一面を見せている〔大阪編でヒメコがツネのグループに拉致された際には普段からは考えられないほどに激昂する素振りを見せた。〕。前述のように仲間をバカにする者を許さず、ヒメコとキリを侮辱した轡やヒメコを誘拐し傷つけたツネに手を出した事がある〔二人ともボッスンの強烈なパンチを受けて気絶した。なお、轡の時はその事が動画サイトを通してリアルタイムで放送されていた為、懲罰委員会から2週間の停学処分を受けた。〕。
: 卒業後はヒメコと同じく櫻木大学に進学予定だったが、自転車の旅の撮影のときに出会ったライアンに憧れ、彼と共にボランティア活動をしながら世界を回ることを決意し、卒業後に日本を発った。それからしばらく時間が経過した某国にて、道で泣いている子供達に彼が手を差し伸べる場面で物語は終了している。
: 名字の由来は、作者が尊敬する藤子・F・不二雄の「藤」と宮崎駿の「崎」から。名前は、ミュージシャンのチバユウスケから借りている。「ボッスン」というニックネームは、「ボス」という単語の響きを間抜けにしたもので、イントネーションは「ぐっさん」と同じである。
; ヒメコ / 鬼塚 一愛(おにづか ひめ)
: 声 - 白石涼子 / 同左
: 本作のヒロイン。スケット団副部長。1-B→2-C→3-C所属。7月7日生まれ。身長162cm、体重不明、B型。好きなもの:ペロリポップキャンディ、フィールドホッケー。嫌いなもの:お化け。あおば女子中学出身。
: 鮮やかな金髪〔大阪編で昔馴染のツネから「不良であった事を戒めている」と指摘されている。〕に染め、軽くカールさせたミディアムヘアと色白の肌、口に咥えたペロペロキャンディ(「ペロリポップ☆キャンディ」)が特徴〔『赤マルジャンプ』版読切では、本誌に比べて瞳のベタやハイライトが入っている描写が少なく(椿のイメージに近い)、ややきつい印象を与える。巨乳。〕の少女。中学2年まで大阪に住んでいたため関西弁を話す(担当声優の白石も関西(奈良県)出身)。いつもボッスンからもらった黒いチョーカー〔スケット団発足当初に「帽子の礼」という理由でボッスンから譲られた物で、元々はゲーセンで取ったプライス品。当時の髪型に合わないとの事でポニーテールだった髪型を現在のものに変えている。実はボッスンが当時ファンだったプロレスラーが着けていた腕輪のレプリカ。〕を身につけている。「サイクロン」(先代)、「薫風丸」と命名したフィールドホッケーのスティックを武器とし、不良に対して制裁を加えるスケット団切っての武闘派である。また、テレビ番組のツッコミ対決で本物の芸人を破るほどのツッコミの達人であり、ボッスンやスイッチのボケに対してヒメコがすかさずツッコミを入れるのがスケット団の日常の風景となっている。
: 学園での服装は制服の襟についているボタンを外しており、黒いハイヒールを履いている(アニメ版ではピンクのスニーカーを履いている時もある)。
: 性格は快活で単純かつ不器用。クイズや推理など複雑な思考を要することや、絵や折り紙など細々とした作業やデザインセンスを求められる作業は苦手としている。また、血の気が多くキレるとすぐに手を出す暴力的な面が目立ち、その戦闘能力の高さも相まって作中で多くの人物から恐れられている。何か失敗したりテンパったりすると、「うるさぁい!」と声を上げながら周りの者を殴打したり上目遣いで半笑いの口から舌を突き出す、妙な顔になったりする。2-Cミス&ミスターNo.1コンテストでは、満場一致で「ミス強い人No.1」に選出された。一方で、料理が得意であったり、子供になったボッスンを甲斐甲斐しく世話したりする家庭的な面や、デリカシーの無いボッスンの発言に傷ついたり喜んだりするなど、思春期の女子特有の繊細な面も見受けられる。
: 好物「ペロリポップ☆キャンディ(ペロキャン)」は幼い頃から愛食しており、好きな味は「たこわさび味」と「カキフライ味」、特技は全47種類のラインナップを30秒以内に復唱することである。常人にとっては嘔吐してしまうほど不味いペロ☆キャンを1日に何本でも食べられるほどで、その愛から一般公募されたペロ☆キャンのキャンペーンガールに就任し、CM出演も果たしている。
: 学業面では非常に成績が悪く、全ての科目で赤点を取っている模様。2学期の期末試験には、スイッチに勉強を教えるよう泣いて縋る程であった。
: 中学2年の時、父の仕事の都合で大阪から東京に引っ越してきた。中学時代は「鬼姫」と呼ばれ、恐怖と暴力の象徴として悪名高い伝説のヤンキーであった。これは、虐められていた親友のありさを助けようとして逆に裏切られたことをきっかけとして心が荒み、喧嘩に明け暮れる日々を送るようになったためである(自分から喧嘩を売ったことは一度も無く、彼女に喧嘩を売る者達を返り討ちにしている)。「鬼姫」である事に嫌気が差し、高校は自宅から離れた開盟を選んでいる。「鬼姫」を辞めるために周囲に馴染もうとせず誰とも馴れ合わないようにしていたが、自分を気に掛けるキャプテンやボッスンと知り合い交流を深める中で、再び友人を信頼できるようになった。その後ボッスンに請われる形でスケット団に加入し、現在に至る。スケット団開始前はボッスンの事を「藤崎」と呼んでいた。渾名の由来は、三人の間で渾名を決め合うとの事でボッスンが命名した「オニコ」をヒメコ本人が訂正し「ヒメコ」となったため。
: そのボッスンに対しては普段は悪態をついているものの、内心ではとても信頼している。また最近ではボッスンのデリカシーの無い言動に一喜一憂したり、ボッスンに好意を寄せるサーヤに対し複雑な表情を見せたりと異性として意識をしているような描写も少なからず見られる。空き缶で滑って転倒しボッスンに「パンツ丸見えだったぞ」と言われた時には好きな人にパンツを見られた恥ずかしさから顔を真っ赤にして「死にさらせー!」と叫びながらボッスンを思い切り殴っている。これに対し、作中でスイッチは「彼女がボッスンを慕う感情は単純な恋愛感情ではなく、自分を救ってくれたことへの恩義を根底とした極めて複雑なものであろう」と分析している。
: 3年に進級してからは進路について悩んでいたが、紆余曲折の末国語教師になることを決意、猛勉強の末櫻木大学に合格する。ボッスンが外国に旅立つ際は想いを伝えたが、ヒメコの「好きや」という言葉を誤解したボッスンにあっさりスルーされた。
: 作者曰く「不良といえばタバコだが、少年漫画でタバコを咥えているのはまずい」ということから、見た目がタバコに見える棒つきのキャンディを咥えているという設定になった。
; スイッチ / 笛吹 和義(うすい かずよし)
: 声 - 杉田智和 / 同左(子供時代 - 金田アキ
: 本作の準主人公。スケット団書記。1-E→2-C→3-C所属。2月28日生まれ。身長173cm、体重55kg、AB型、好きなもの:科学、現代ポップカルチャー全般。嫌いなもの:炭酸飲料、オカルト。両利き。また、好きな十刃はアーロニーロ・アルルエリ。アニメ版では好きな仮面の軍勢は六車拳西〔スイッチ役の杉田智和がBLEACHの六車拳西を演じている事の声優ネタ〕となっている。
: 常に肩からノートパソコンを提げており、弟の正文が遺した音声合成ソフトを通してしか会話をしない個性的な男子(アニメ版ではキャストの杉田の声を加工することで合成音声であることを演出している)。スケット団きっての情報通で、特に学園内の生徒に関する情報は恋愛遍歴からブログの開設状況までほぼ網羅しており、これらを元に依頼の解決に貢献している(この際「さすがスイッチのコーナー☆」と称し、知識を惜しみなくひけらかす)。黒い短髪にメガネを掛けたイケメンで、制服の上から緑色のベストを着ていることが多い。
: 性格は基本的には冷静沈着。無表情でボッスンやヒメコが大慌てするような状況にも大抵一人だけ動じず、涼しい顔をしている(作中では笑顔を見せず、僅かに微笑むだけ)。またかなりのボケたがりで、周囲のボケに自分のボケを計算して被せて笑いを取ってきたり、他人のボケが続き自分の存在が霞んでしまいそうな時には身体を張って突っ込んできたりしている。Sの気があり、声優デビューのために指導を求めてきたモモカをイビったり、ガチンコ・ビバゲー・バトルでは同様にドSであるデージーを毒舌でなじり返したりして楽しんでいる。
: 重度のアニメ・ゲームオタクで、日頃からオタク友達の小田倉達と共にフィギュアの交換やアキバ散策に興じている。また、アニメ声優デビューすることになったモモカに対しては、アニメファンの先達としてその幅白い知識を享受し、指導をつけている。彼女のデビュー後は、1ファンとして本人とのコネを使わずに毎回イベントに出席し、陰ながら応援を続けている。ゲームに関しては「クソゲー」の類を特に愛しており、山野辺先生が持ち込んでくるものに対しても一人関心が高く、飲み込みが早い。また、アニメやゲーム関連以外にもコンピュータ技術や種々の雑学など幅広い分野に精通している。周囲からは博識のイケメンと評判で、2-Cミス&ミスターNo.1コンテストでは「ミスターオタクNo.1」と「ミスター人気者」の2冠を達成している。
: メールやオンラインでは、アスキーアートや顔文字を多用するハイテンションでウザいキャラクターに変貌する。特にオンライン上では「ポルンガ」というハンドルネームを用い、モモカのブログにコメントを残したり、ビバゲーシティ内の各種ゲームで高得点を出し「神」と崇められていたりと精力的に活動している。
: 科学的法則に裏打ちされた事象しか信じないリアリストな一面があり、オカルトや非科学的事象を信望している結城さんとは犬猿の仲である。顔を合わせるたびに口論に発展しているが、お互いに別の道を行く良きライバルといった関係で傍から見れば仲が良いようにしか見えない。その科学的知識から発明品の開発を趣味としており、ラーメン冷まし器「FU-☆FU-☆風香ちゃん」やマンドリル型ランドセル「マンドセル」、肉襦袢型パワードスーツ、動物語翻訳機「ブラビエラ」など役に立たない珍発明ばかりを繰り返し、しばしばボッスンをトラブルに巻き込んでいる。特に、「ブラビエラ」は結果的に自分自身を含むスケット団3人全員が被害者になっている。(但し「マンドセル」、「スコーピオン」、「元気出してバズーカ」の組み合わせで子供の命を救っており、、全く役に立っていないとは言えない。)
: 学業面では優秀な成績を収めており(本人曰く『テスト前に慌てる様な勉強はしていない』とのこと)、毎回八木ちゃんやクラちゃんらと総合順位を競っているようであり、安形に自分も東大に行くと発言している。逆に運動は苦手で、特にキャッチボールはノーコンである。
: 1歳年下の弟・正文がいたが、自分より優秀な上に想いを寄せていた幼馴染の沙羽にもよく構われる正文に対して嫉妬心を抱くようになっていた。その鬱屈から沙羽の友人である雪乃に「弟と沙羽が付き合っている」と嘘を告げてしまい、実は失恋した逆恨みから沙羽を恨んでいた雪乃に「沙羽の大事な人を奪う」として正文を殺害されてしまう。その後、自責の念から引きこもりになり、他人との会話も拒否するようになった(作中でパソコンが壊れた際には、言葉を発さずスケッチブックを使用した筆談で会話を行なっている)。同時に当時長髪の裸眼だった容貌も、短髪に伊達メガネという弟を模したものへと変えている。その姿でしばらくの間は学校に通っていたが、6月頃から引きこもり、ネットであらゆる知識を吸収しつつ開盟の情報を集めていた〔スイッチ本人は否定しているが、ボッスンからは「学校と繋がっていたかった」と指摘されている〕。そんな中、たまたま見つけた裏サイトを利用し、不良達を晒し者にして粛清する「デスファイト」を行うようになる。一方で、その調査をしていたボッスンからSNS上で接触を受け、助言のふりをして自分に辿り着かないよう誤誘導するが、ボッスンの調査により気づかれ説得されるも一度は拒絶する。しかし利用されていたことを知った不良達の襲撃から彼とヒメコに庇われ、同時に情報収集力と知識を買われてスケット団の3人目のメンバーとして勧誘を受ける。が、正文の一件を未だに後悔していることから再度拒絶し、直後自室の窓ガラスを破って進入して来たボッスン達と初めて対面し、殴り合いを経て和解。一連の騒動を謝罪した後、再び通学するようになり、スケット団に加わった。その過去からか武光兄弟の喧嘩の時やフミから引き篭もりになった同級生・森野について相談を持ちかけられた際には積極的に関わっている。
: つまらない嫉妬のために弟を失ってしまった後悔から、引っ越していく沙羽に対して最初で最後の告白をした後に「二度と恋をしない」と決意している。そのため、バレンタインデーにモモカから想いを伝えられた際も、すげなく断ってしまう。ちなみに、弟が亡くなる前に一度だけボッスンと廊下ですれ違っている。アニメ版では引き篭もるようになってから自室で正文が遺した音声合成ソフトに、自身の声のサンプリングを合わせて会話が出来るようプログラムを改良するシーンが追加描写されている。家庭環境に関しては過去で描写されているが、現在どの様になっているのかは不明。
: 3年次の最後の文化祭を通して過去に折り合いをつけ、ボッスンとヒメコに「キミ達を誇りに思う」と言い泣きながら抱擁を交わした。卒業式ではボッスンから答辞を任され、開盟で出会った友人達への感謝の気持ちを伝えた、その後エピローグではモモカからの想いも素直に受け入れた様子が伺える。
: テレビアニメ版では、流血などの問題のあるシーンで「見せられないよ!」という声とともに彼の顔が被さって自主規制が行われたり、よく分からない事柄に対して「説明しよう!」と解説を始めたりするなど、製作スタッフ繋がりの演出に彼のキャラクターが使用されることが多い〔前者は監督を同じくする「ハヤテのごとく!」の演出。後者は製作プロダクションを同じくする「ヤッターマン」のナレーション。〕。
: ニックネームの由来は、雑誌『SWITCH』を目にした作者の閃きから。頭の中にあった単語のイメージとピッタリであったようで、苗字についてもそこから「スイッチ」→「うすいっち」→「笛吹」と至った。また、名前はミュージシャンの斉藤和義から取られている。
; 中馬 鉄治(ちゅうま てつじ)
: 声 - 中田隼人 / 中田譲治(中学生時 - 桐井大介
: スケット団顧問、1-E→2-C→3-C担任の化学教師。33歳。10月23日生まれ。身長175cm、体重68kg、B型。好きなもの:新薬開発。嫌いなもの:HR、授業、職員会議。
: 白衣にパイプ煙草という出で立ちで、生徒からは「チュウさん」と呼ばれている。前妻とは死別し、一人娘のスズと二人で暮らしている。
: 実験室に籠り、爆薬や怪しい薬品作りに明け暮れている危険人物かつマッド・サイエンティストの一面を持つ。「若返り薬」「髪の毛が生える薬」「透明になる薬」「中身が入れ替わる薬」「表情の筋肉がダルンダルンになる薬」「性格が真逆になる薬」など彼の開発した妙な薬品によって、スケット団の面々は度々トラブルに巻き込まれている(「若返りの薬」ではボッスンやヒメコだけでなくモモカ、アニメ版では浅雛や丹生も被害に遭っている)。また惰性の塊のような人物で、「顧問辞めるよ」を殺し文句に面倒事は全てスケット団に押しつけたり、自分の開発した爆薬や危険な薬品を周囲に放置したりすることから、スケット団を含む生徒から「何やってんだアンタ」「教師辞めればいいのに」などと煙たがられることも多い。一方で教師としての自信を失っていたレミを励ましたり、盗撮されていたレミを救う、加藤を説得しようとする椿を行かせボッスンに付いて行かせるなど、いざという時には頼れる大人として年の功を見せる面も持ち合わせている。
: 強制惚れ薬の一件の後、レミの真意を知り、密かに想いを寄せていた彼女にプロポーズする。プロポーズ自体は断られたものの、その後結婚を前提に交際を始めることになり、後にもう一度プロポーズし了承の返事を貰う。その後美空家に結婚の挨拶をするために来訪するが些細な誤解が積み重なった上に自分の発明した薬を飲んでしまい、台無しになりかけたが、スズの活躍により結婚を許された。レミによるとまだ一度も名前を呼んだことがないらしい。その後レミと入籍するが、2度目の結婚ということで挙式は挙げずにいたが、3Cの生徒たちの手作りの結婚式で挙式を挙げる。式中は不機嫌な状態だったが、最後には泣きながら生徒達に感謝を述べた。また当初は研究者を目指していたらしいが、いつの間にか教師になっていたとのこと。
: スケット団結成前は若きマッド・サイエンティストとしてスイッチがいたE組の担任をしており、正文の事件後スイッチに無理に学校へ来る必要はないという言葉をかけ、彼が家に引きこもってからもそのままにしていた。その年の秋頃、デスファイトを調査している途中バーチャランド上でスイッチから「弟を死なせた」という言葉を受け、彼の事を聞きに来たボッスンとヒメコに事情を話す。スイッチが学校へ復帰した時、ボッスン達からスケット団の顧問になってほしいと頼まれ、面倒臭いと一度は拒絶するが、スイッチからボッスンとヒメコの力になりたいとの訴えを聞き、「部室で喫煙できる」・「部室に寝転がれる畳がある」を条件に承諾した。
: ボッスン達が卒業した数年後にレミとの間に子供を授かっている。
; ホウスケ
: 声 - 矢部雅史
: スケット団のペットのフクロウ。品種はアフリカオオコノハズク。3月3日生まれ。身長30cm、体重850g。好きなもの:ソーセージ。嫌いなもの:カラス
: 元は公園で捨てられ羽を怪我していたところをサーヤに保護され、以後一時的にスケット団のもとで面倒を見られるようになる。フクロウが持つ獰猛さは微塵も感じられず、非常に人懐っこく従順な性格〔元々アフリカオオコノハズクは人に懐きやすい珍しい種類である。〕。鳴き声は「クルックー」。怪我の回復後、ボッスンらの手によって一度は野生に返されるが、すぐに戻ってきてしまい、結局そのまま部室に居つくこととなる。スイッチの『魔法のペテン師 リアリティ☆マジ』の限定版シニカルステッキを止まり木にしている。
: 鳥類としてはとても頭がよく、ボッスンらの指令のもと落とし物をすぐに捜索して来たり、エサのソーセージを使って「ホカノモノタベタイ」と自己主張したりすることがある。
: 授業中や休日の時は何処で何をしているのかは不明。修学旅行の時はボッスンの家、冬休みの間は哲平の家にいた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「SKET DANCEの登場人物」の詳細全文を読む



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